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2017年8月18日

朝の食卓で

 朝の食卓。朝刊を広げて、あっと思わず声が出ました。

 ウクライナの「キエフ国立バレエ学校」の芸術監督である寺田宣弘さんを取り上げた記事。外国人として初めて同校の芸術監督に就任し、ソビエト崩壊後の荒廃した母校再建に取り組む様子が紹介されていました。

 https://mainichi.jp/movie/video/?id=119768596

 実はまだ中学生だった彼に会ったことがあります。当時新人記者だった私は京都支局勤務。古都つながりで京都とキエフは姉妹都市。チェルノブイリのその後や交流事業の取材のためにキエフを訪ねました。寺田さんは当時、中学生ながらそのバレエ学校に留学していたのです。

 彼はあれからずっとキエフでバレエを学び、激動の時代を彼の地で過ごし、さらに母校再建に奮闘していたのです。アジア人の彼がどのような苦労をしたのか、そのひとつひとつはわからなくても、困難に次ぐ困難だったことは想像に難くありません。その時間を思うと自堕落な自身を恥じ入るほかなく、朝から「もう少しがんばらないと...」なんて、あぁ、私はなんと単純。

 それにしてもIT企業等のサクセスストーリーに魅せられ、転職=ステップアップのような錯覚に陥る人間も多いなか、"ひとつ"に関わる時間をもっと大切にしてくれたらと感じることが最近しばしばです。

 大リーグなどでは、球団を渡り歩く選手は「journeyman」とある種の尊敬の念をもって呼ばれるそうですが、"ひとつ"のこと、場所に没頭し、何かを為そうとすることだってサクセスストーリーになるはず。それはカッコ悪いのか?

 「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

 日本にだっていい言葉あるやんと思って、あ、なんか、文意ずれたなとまた反省。(Z)

投稿者:W・I・N・G 路をはこぶ 日時10:56 | パーマリンク