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2017年12月29日

大晦日をひかえて

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 風がなければ、この季節の朝はキリリと気持ちが引き締まる良い具合。夜間ケアが明けた朝、利用者さんと近くのお寺にお参りしました。ちょっと早いけど。
 今年は皆さん、どんな年だったでしょうか。利用者さんとは今年1年健康で過ごせたことを素直に感謝しました。

 帰ろうと思った瞬間、ふと目が留まった古い墓石。「故海軍中尉〇〇〇〇 昭和19年10月25日比島」の文字。まさしくレイテ沖海戦の時期です。十分な航空機を持たない海軍が"神風"攻撃を実施、巨艦武蔵の撃沈もこの海戦でした。故人はどのような最期だったのでしょうか。死が当然視された時代を思えば、今の生活が幸せでないはずはない...しかし、そのような感覚は否定される"権利"のオンパレード。主張する権利の数だけ不幸があるようにすら感じられます。おそらく遺骨などない墓石を見つめるうち、"現代の幸せ"の感覚を問わずにはいられませんでした。

 この海戦後、米軍はフィリピンに上陸。当時陸軍にいた私の叔父はルソン島で戦死します。日米軍の激突で多くのフィリピン人が犠牲になったことも知られています。そして70年の歳月が流れ...長男はフィリピン女性と結婚。初孫が生まれました。私にとってこの1年は孫の笑顔に癒された1年でもありました。生きること、逝くこと、そしてその間の時間に存在するであろう幸不幸の意味を墓石の故人であれば何と論じるでしょうか。

 今年1年お世話になりました。どうぞ皆さま、よい年をお迎えください。(Z)

投稿者:W・I・N・G 路をはこぶ 日時11:09 | パーマリンク